ジョン・スチュアート・ミル

 ジョン・スチュアート・ミルは、イギリスの哲学者であり経済学者だった人物です。彼は、ベンサムの唱えた功利主義を擁護しました。
 代表的な著作には『自由論』があります。この本は社会民主主義、自由主義に大きな影響を与えました。日本でも20世紀初めに翻訳され、当時の自由民権運動に大きく貢献しました。

ミルの自由論

 ミルの自由論は「他人に迷惑をかけない限り、何をやっても良い」ということに集約されます。
人は他者の行動が馬鹿げていると思っても、自らが直接的に迷惑をかけられていない限り、相手を止める権利はありません。あるのはその相手と付き合うのを止める権利だけです。
 ミルはその理由として以下の三つを論拠として挙げました。

  • 社会が間違いとするものにも、実は正しいということは多々ある
  • 間違えであっても、その中に正しいことが一部入っている可能性がある
  • 間違いを全て排除していると、人々が正しさを再確認しなくなり段々と形骸化する

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