投影 (projection)

 防衛機制の一種です。
 自分の中で生じた衝動や感情を、自分以外の他者が持っていると知覚することをいいます。取り入れとは反対の防衛機制で、投影は自分の中のものを外に出す防衛機制です。
 投影の例には、ケチな人が相手に対して「アナタはケチですね」と言うなどがあります。

 投影の概念はパーソナリティ障害の治療において、医者に向けられる怒りとして専門的に語られる場合があります。これは精神分析学における対象関係論の投影同一視に通じます。
 また、ユング心理学において、投影は元型の一つである影とも関連します。影を否定するのではなく、自分の一面として受け入れることで、自己実現へのきっかけとして活かすことができるといいます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする