ジョイニングは参加や仲間入りという意味です。元々はミニューチンの構成的家族療法でのみ用いられる言葉だったものです。
家族療法などにおいて、主に関係づくりのため、セラピストが家族の独特の文化に溶け込んでいくための技法です。
家族の言語の特徴を観察し、模倣したり、相互作用上のルールをあわせたりします。
ジョイニングの過程の3分類
ジョイニングの過程は、
- アコモデーション(Accommodation)
- トラッキング(Tracing)
- マイム(Mimesis)
の3つの具体的方法から成立しているとされます。
アコモデーションとは、患者・家族のルールに治療者が合わせることです。
トラッキングとは、患者・家族の役割行動に治療者が合わせることです。
マイムとは、患者・家族のもちいる情報伝達手段(コミュニケーション)に治療者が合わせることです。
治療システム形成のための患者・家族への接近法
ジョイニングの過程の3分類に加えて、システムズアプローチでは以下のものを追加して、治療システムを形成していきます。
- 社交的な話題を設定して、親和的な雰囲気を作ること。
- 指示的なコメントに治療者のコミュニケーションを少し持ちこむこと。
- 患者・家族の複数人が面接にいる場合は、中立的な立場を取ること。
- 患者・家族の情報から類推して、積極的共感を行うこと。
- 非言語的なコミュニケーションを駆使したジョイニングを務めること。