家族療法の代表的な理論の一つです。
個人や家族の問題を、何世代かに渡る家族の発達の歴史のなかで理解しようとする立場です。
代表的な人物には、M.ボーエン、I.B.ナージがいます。
ボーエンの考え
ボーエンは自己分化という概念を重んじました。
自己分化とは、人間は生来、情緒機能が優位ですが成長に従って理性機能を身に付け、二つの機能をバランスよく使うことをいいます。
自己分化の度合いが低い場合に生じることの例としては、
- 心の安定を保つために意に反した反動的態度を取る
- 他者と融合しやすくなると家族などを巻き込んだりする