イルマの注射の夢 (dream of Irma’s injection)

 S.フロイトが自己の無意識内にある罪悪感や欲望を発見した夢です。
 実在の人間関係を借りたこの夢は、フロイトの自身の過ちや、友人への感情を歪曲して描きだしました。イルマの夢により、フロイトは、夢とは「願望充足」をはたそうとするものであるという発見に至ります。

イルマについて

 フロイトはイルマに精神分析を施していましたが、部分的にしか改善しないまま治療を中断しました。フロイトはそのときに自分が見た夢を分析します。そして、夢の中で彼女の状態が思わしくない責任を、不完全な治癒状況を報告したオットーらなど他の要素に転嫁していたことを発見しました。
 これによりフロイトは、夢が願望充足であることを確信しました。

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