父親コンプレックス

 父親コンプレックスとは、コンプレックスの一種です。
 父親に対する敵対心や「父親を乗り越えたい」という気持ちを持つと同時に、「父親に愛されたい、認められたい」という気持ちが複雑に入り組んで、時として強い感情的な反応を生じます。

父親コンプレックスの対象

 父親コンプレックスは、実際の父親その人が対象になるとは限りません。
 その対象の例として、上司や教師など目上・年長の男性、時には直接に面識のない政治家や学者や有名人なども含まれます。権威のある人に対して、その父親コンプレックスが刺激され、強い感情的な反応が生じることがあるのです。直接の知り合いでない場合は、あくまで空想や感情のレベルで敵意や競争心、「いつかあの人に認められたい」というような反応が生じます。
 10歳以上年長の男性に対して、妙に反抗的だったり、反対にそのような人に認められたいという気持ちが強かったりする人は、男女問わず父親コンプレックスの持ち主である可能性が高いです。
 また、特に女性の場合、年上の男性とばかり恋愛感情を持ったりする人は、明らかに父親コンプレックスの持ち主です。女性の場合は、このように年長の男性に対する強い反応を恋愛感情と取り違えて恋愛になることが多いです。

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