実践活動の基本技能として位置付けられます。
問題を抱えている当事者や、その関係者との間に専門的な関係を形成することをいいます。形成された関係を媒介として活動を行います。
コミュニケーションの種類
実践活動を遂行する上で必要なコミュニケーションには以下のようなものがあります。
個人間コミュニケーション
カウンセリングや心理療法によって、個人に関わることをいいます。
システム論的コミュニケーション
家族や学校などの集団システムに介入することをいいます。
社会的コミュニケーション
専門家同士の連携チームを組むなどすることによって社会環境の調整を行うことをいいます。
コミュニケーション技能の獲得の学習と訓練
第一段階
基本的なコミュニケーション技能の訓練を行います。
最初は、援助的関係を形成する共感的コミュニケーション技能獲得を目指します。これは、いわゆるカウンセリングの技能に相当します。
第二段階
共感的コミュニケーションを基礎として、問題解決に介入していく為のコミュニケーション技能を学びます。
第三段階
個々の問題に介入するための特別なコミュニケーション技能を学びます。
様々なコミュニケーション技能を統合して、問題の状態に合った介入の方法を組み立てられるようになることがテーマです。
これは、ケースマネージメントの技能を交えた、より複雑で専門的なコミュニケーションです。実際に問題を担当する臨床実習を通して訓練します。
第四段階
現場研修を体験します。それにより、システム・オーガニゼーションのためのコミュニケーション技能を学びます。この段階で学ぶことは、組織運営や他職種との連携などを行う際に必要となります。