ケース・マネジメント (case management)

 実践活動の中核技能として位置付けられます。
 相談者が抱えている問題に対して仮説を立て、介入方法を決定し、実際に介入し、必要とあれば仮説を組みなおし改めて介入する過程をいいます。

ケース・マネジメントの過程

 ケース・マネジメントの技能は、異常心理学や心理療法などの臨床心理学的な理論が基礎となります。
 臨床心理学的な理論と照らし合わせながら、アセスメントで得られた情報から仮説を形成し、実際の問題に介入します。
 個人に介入する場合もあれば、ほかの専門家と連携してシステムやコミュニティに介入する場合もある。
 見立てに基づいての介入の方針を定めることが基本となります。

ケース・マネジメントの技能訓練

 ケース・マネジメントの技能訓練のテーマは、適切に臨床心理学の実践活動を運営する能力を高めることです。
 技能の習得のためには、事例検討やスーパービジョンといった専門的な訓練を要します。
 その場合、単に個人に介入する心理療法の訓練だけ行ってはいけません。危機介入やコンサルテーションなど、社会場面への介入技能の訓練も含めることが必要となる。

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