ナラティブ分析とは、研究対象の物語を分析する手法をいいます。質的研究の一つです。
ナラティブ分析では、研究対象者が語る自らの経験や人生に着目し、物語(ナラティブ)を読み解いていきます。
ナラティブ分析の手法
ナラティブ分析は以下の手順で行われます。
研究者が質問する
研究者は、研究対象の生活の中での重要なことに語ってもらうために、語りを促進する状況を用意しなければなりません。
質問の種類は「開かれた質問」と「閉じられた質問」があります。
「開かれた質問」とは、「何が起こったのか自由に話してください」というような、質問を受けた側が自由に話せる質問をいいます。一方で閉じられた質問とは「あなたは仕事が楽しいですか?」というような肯定か否定が回答になるような質問をいいます。
目的に応じてデータを記録する
記録方法には音声を録音する方法や、文字に書き起こす方法があります。
データを構築する
ナラティブ分析に必要なデータと、不要だったり冗長なデータを選別します。
データを解釈する
様々な枠組みや理論を使ってデータを解釈していきます。