エラスムス

 エラスムスは、ロッテルダム生まれの人文主義者です。
 青年時代にスコラ哲学の教育を受けましたが、満足できずに古典や聖書の研究に没頭します。
 著書『キリスト教戦士必携』の中で、スコラ哲学よりも聖書そのものやローマ古典を読んだほうが知性は磨かれると説きます。真のキリスト教徒になるためには、祈りと知識が不可欠だと唱え、祈りは最後の勝利を招く最大の武器としました。ただし、この武器を正しく用いるには何を祈り、信じるについての知識が重要です。その知識は、実際に聖書や古典を読み知性を磨くことによってのみ得られるとしました。

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