ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン

 ウィラード・ヴァン・オーマン・クワインはアメリカの哲学者・論理学者です。カルナップらの論理実証主義を批判し、科学を実用性の観点から捉えました。現代アメリカ哲学におけるプラグマティズムを受けつきました。
 著書には『論理学的観点から』『ことばと対象』などがあります。

ホーリズム(全体論)

 ホーリズムとは、ある系(システム)全体を部分や要素に還元することはできないとする立場をいいます。
 ホーリズムの観点で科学を見ると、実験・観察・観測結果と仮説の真偽は一対一に対応しないことになります。不都合な結果が現れた場合は、理論体系全体のどこかが違っているということだけで、どこに問題があるかはわかりません。つまり、理論体系のどれもが改訂可能であるということが言えるのです(全面的改訂可能論)。

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