トマス・クーン

 トマス・クーンは、アメリカの科学史科です。科学理論の発展や、科学革命を説明するパラダイムという概念を提唱しました。
 著作には『科学革命の構造』などがあります。

パラダイム

 クーンのいうパラダイムとは、科学探究を規定する枠組みをいいます。パラダイムとはギリシャ語で「手本」を意味します。
 科学史においては、ある理論から別の理論へのパラダイム変換が生じます。それは例えば、天動説から地動説への変化や、燃焼に関するフロギストン説から酸化説などがそれです。
 パラダイム変換は、新しいものが古いものより正しいから起こるのではなく偶然の要素や社会的要素の影響が起こります。例えば、ガリレオの地動説が当時の教会に否定されたように、権力などの社会的背景が新たなパラダイムを認めないことも起こりうるわけです。

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